1955年~1973年までの間、
日本経済は、成長率が年平均10%超の「高度成長」を続け、
国民総生産(GNP)は、アメリカに次ぐ第 2 位の規模(1968年)に達しました。
そして、1973年~バブル崩壊の1991年までの間、「安定成長」を続けてきました。
それまでは、
サラリーマンであること、それ自体が「成功だった」時代です。
好景気に浮かれていた時代。
しかし、今はどうでしょうか?
サラリーマンであることが成功でしょうか??
「ただサラリーマンを続けてさえいれば、給料は右肩上がり」の時代でしょうか???
景気はどうでしょうか??
つまり・・・
1955年頃に「社会人」となり、
高度成長⇒安定成長「だけ」を経験した世代と、
バブル崩壊以降に「社会人」となった世代。
そもそも「常識」が違います。
給料は今右肩上がりに増えません。
当然、生きてきた「社会のルール」も違います。
インターネットもなければ携帯電話もなかった時代とでは、人との連絡の取り方ひとつとっても違います。
ポケベルはもうありません。
電話よりもメールでコミュニケーションを取ることの方が多くなりました。
今はメールよりもより迅速にコミュニケーションが取れるチャットツールやSNSに移行してきてます。
前者は「成長」することが「当たり前」と思われていて、好景気が「当たり前」と思われていました。
後者は、そもそも「年平均10%の成長」など未経験です。
不況で失業率も上がっています。
コロナ収束後は大失業時代を迎えるでしょう。
話は変わりますが、社会システム的に分岐点となった年があります。
それは 1995年。
Windows が普及し始めた年です。
そして携帯電話が普及し始めた時期でもあります。
「インターネットの世界」がだんだん広がり始めた時期です。
このあたりから一般ユーザーに対して「パーソナルコンピューター」(PC) の敷居が下がり、だんだん身近なものになっていく「下準備」ができました。
(ポケベルから携帯電話への移行が始まった時期でもあります。)
次は、日本の企業における変化についてです。
PCの普及により、今まで「手作業」だった業務はより正確に、 迅速に処理されるようになり、「PCなんて使えなくてもなんとかなる」といった「対応力不足世代」はリストラされるようになりました。
例えば表計算。
PCのソフトを使えば「ほぼ100%」計算ミスはありません。
当然「計算機+人」より、表計算ソフトのほうが費用もかからず、迅速に、正確に結果を出してくれます。
ただ「計算」をしていた人達の仕事がなくなるのは当然でしょう。
それから時は流れ、世間の皆さんは「そこそこ」PC が触れるようになってきました。
しかし、今度はPCを使えるのは当たり前、次は「ネットの世界」を活用できるどうか? が問われるようになってきました。
端末を扱える「オペレーター」的人材の数が増え、「PC使えます」がさほど抜きん出た存在ではなくなってきたということです。
1994年当時、ホームページ(HP)制作を依頼すると 300万~500万円かかっていた時代だったようです。
しかし、現在は10万もあれば1994年当時のHPより何倍も見栄えの良いHPが作れます。
しかし、「今の制作業者のほうがスキルは上」です。
スキルが上なのに、新しいスキルも持っているのに、今のほうが制作費が低い。
では、HP制作代金の単価が下がってきた理由は何でしょうか??
⇒人材が増えた
HP制作業者が増えたからです。
そして現在・・・
ほとんどの企業が「HPを当たり前のように持ち」、社員が当たり前のように「PCを扱うことができ」先見の明があった企業はすでに「ネットを使った集客や売り上げアップ」を導入している時代。
1994年までと今とでは「市場のルール」が違います。
今度は「個人」の話です。
1955年~1991年までは「大手にお勤め」であることがステータスであり、 成功でした。
では今はどうか??
日本を代表する大企業が、巨額赤字を垂れ流している時代です。
「大手にお勤め」で、本当にこれからの時代大丈夫でしょうか??
まぁ~「大手にお勤め」の人は大丈夫だとしましょう。
しかし、「大手にお勤め」ではない、大多数の人は本当に大丈夫でしょうか??
「景気が悪い」
「政治が悪い」
「会社が悪い」
不平不満を言うだけで、なにか変わりますか??
残念ながらなにも変わりません。
これから、これまで以上に「社会のルール」が変わります。
だからこそ「今」変わることが必要ではないでしょうか??